2021年03月24日
在宅復帰への道★【調理編】
本日は在宅復帰への道【調理編】をお届けします!!
入所して3ヶ月の【N様】。
在宅復帰が目前となり今までの
「腕が上げられるようになりたい!」、
「歩けるようになりたい」
から、旦那さん、息子さんに
「味噌汁を作ってあげたい」
という希望が聞かれました。
本人が病気前に行っていた大切な役割である
〈調理〉
を再獲得し、ただ家に帰るだけではなく、
「本人にも家族にとっても当たり前の生活を
送れるようにしたい!」
という思いから調理訓練を行いました。
大根の皮を包丁でむきますが、
手袋をしてるため滑って
なかなかうまくむけません
ピーラーに変更。
これはやりやすいですね。
大根を短冊切りにして、火を通りやすくします。
さあ、鍋にかつお節を入れて、火をかけます。
調理工程はすべてN様のやり方です。
作業療法士は見守るだけ。
普段は電気コンロを使わないので調整も難しいですね。
出汁のいい香りがしてきました。
次々に職員やご利用者から声がかかります。
「今日はテスト!!
味噌汁、合格したら家に帰れるさあ」
かつお節を救い、仕上げに豆腐を投入。
味見をします。目分量ですがさすが長年の主婦歴。
バッチリでしたーーー!!!
調理中は集中して取り組み、
骨折した肩の不自由を感じながらも
一生懸命に取り組みます。
調理訓練を行うことで、自宅で調理する際に
気をつけるポイントやイス等環境を調整する
必要がある事がわかりました。
大きな仕事をやり終えたのでさすがに疲れた様子。
即座にマッサージ。張った筋肉をほぐします。
さあ!実食!!
いただきま~す
女性介護士は
久しぶりに自分以外の人に作ってもらった
家庭の味の味噌汁。
お母さんやおばあちゃんに作ってもらったようで
とても嬉しいと話していました。
話しながら食べているうちにいつの間にか完食!!
とっても美味しかったです!ご馳走さまでした!!
職員にも振る舞います。
皆さん美味しい美味しいと喜んで食べてくれるので
N様も嬉しそう
こちらはインドネシアからの実習生。
沖縄のおばあちゃんの味噌汁はどうかな?
心配御無用!喜んで食べてくれました
以前は当施設の通所リハビリテーションに
通われていたN様。
在宅復帰したらまた通所リハビリテーションに
通う予定です。
入所から在宅へと担当リハビリスタッフは変わりますが、
引き継ぎもスムーズに行え、一環したサービスを
継続して受けられるので安心です!!
顔見知りのリハビリスタッフに
「おうち帰ったら私が担当になりますよー」と声かけられ、
話しも弾みます
始める前は自信のなかったN様も調理を終え、
食べてもらった皆さんに「美味しい」と言われ、
目に涙を浮かべて喜んでいました。
自信もつき、
「今度は豚汁作ろうね」と笑顔で話してくれました。
N様。ご馳走さまでした。
豚汁も楽しみにしています
調理テスト無事合格 ですね!
おめでとうございます
旦那さん、息子さんの喜ぶ顔が目に浮かびますね
(*^^*)