認知症の方、視力が弱い方の視界を体験するために特殊なゴーグルをつけて1周歩きました。
ゴーグルを付けると本当に視界が狭まり横に人が並んでも全く見えません
足元も見えづらく、自然と歩幅も小さくなります。
体験した職員からは「歩くのが怖くなった」との声が沢山あがりました
車イスでの視界も体験。
やはりこちらも進むのが遅くなります。
次にベッドに横になった場合と車イスに乗った場合のシチェーションで
認知症のご利用者役と職員役に分かれての対応をしました。
どちらもセリフは決められており、
認知症ご利用者役は「トイレー。トイレー!」とだけ言い、
職員役は「ちょっと待って!」など否定的なフレーズ5つの中から自由に組み合わせて
言います。
その後、グループディスカッションを行い、利用者・職員・第三者の立場からどう感じたか
を発表しました。
【利用者】からの目線
・待たされてばかり。いつまで待てばいいのかイライラする
・助けを求めて呼んだのに助けてくれない。
・聞いてくれないから自分でやるしかない。職員に対し不信感が積もる。
・敵(職員に敵意を抱く)
【第三者】からの目線
・施設全体でこんな考え方なのか?
・職員の利用者への接し方が怖い。
・子供扱い、赤ちゃん扱いしないで欲しい
などの意見が聞かれ
この否定的な言葉、抑制する時間を会話にしてみては?との意見もありました。
ご利用者の視覚や心理をを知ることで、私達も今回気付かされることがたくさんあり、良い勉強会
になりました。
今後もご利用者の視点に立ち、寄り添えるよう学んでいきたいと思います。